葬儀の簡略化と墓じまいが増えてきた昨今の風潮
2019年12月25日
近親者に長患いしている人がいて、医師から余命宣告を受けても亡くなった後の葬儀の準備等に気を回すことがなかなかできず、亡くなった途端に大慌ての状態になります。亡くなれば通夜と告別式の準備をし、参列してもらう人たちへの連絡等で時間はあっという間にたってしまうもののようです。
最近の高齢化社会では亡くなる人の増加により自宅周辺で都合の良い葬祭場を探してもタイミング良く見つけることが難しくなっています。また、葬祭場が決まっても火炉がフル稼働している火葬場が増えているので通夜と告別式の日程を調整するケースがしばしば起こっているようです。
こうして、やっと遺骨を引き取って自宅へ戻ってきてから埋葬準備するようでは四十九日法要には間に合いそうもありません。本来は故人が来世へ飛び立つ四十九日までに埋葬してあげることが望ましいですが、昨今はこうしたマナーを余り気にしていられなくなっているようです。
先祖伝来の決まった場所があっても住まいから遠く離れた田舎にあり、一周忌まで自宅の仏壇に、なければ後飾りを設置して遺骨を安置する遺族が多くなっているようです。また、近年は少子化や高齢化及び親族間の付き合い希薄化等により葬儀の簡略化と墓地の持ち方や維持の仕方が難しくなる事例が増えてきました。こうした風潮により、通夜と告別式は型を変えて一日葬や直葬が増加し、草ぼうぼうの墓が増えて。墓じまいが珍しくなくなりました。